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これからの家づくり 長期優良住宅2 地盤のこと

2020年3月19日 カテゴリー:これからの家づくり 長期優良住宅

地盤のこと

地盤の状態は場所によって違います、一般的には、山から海にむかって硬い地盤の上に柔らかい地盤がのっています、なので丘陵地や台地は地盤が安定しており、低地の海沿いや川沿いでは不安定な地盤が多いとされています。「切土」「盛土」という言葉を聞いたことがあると思いますが、宅地開発した土地の中では、傾斜している土地を「切土」「盛土」して造成しますので、「切土」したところと「盛土」したところでは地盤の固さが異なります。

このような土地では、地震などで建物が不揃いに沈下を起こし、建物にダメージを与える「不同沈下」という現象が起こる可能性があります。

 

地盤調査

「切土」「盛土」「台地」「低地」など地盤の状況はさまざまで、建物の基礎を支える地盤には一定以上の強度が必要なことから、まずは、地盤調査を行うことで、土の種類や固さ・柔らかさなどを知り、基礎の設計に役立てるために、木造住宅など比較的軽量なものではスウェーデン式サウンディング試験が一般的です。スウェーデン式サウンディング試験は、先端がスクリュー状のロッドに荷重をかけ、ハンドルに開店を加えて地中にねじ込むものです。その半回転数を測定し、地耐力(地盤の固さ)を推定し、データーから基礎の設計を決定します。


スウェーデン式サウンディング試験の様子


スクリュー状のロッドに荷重をかけ、地中にねじ込むところ

 

 

地盤改良

地盤調査の結果、地耐力が十分でない場合、地盤の改良が必要になってきます。

軟弱な地盤の層が浅いおおむね2m程度の深さ場合、建物より広い範囲を総掘りし、セメント系の特殊な材料と土を撹拌・混合・転圧させて、その地盤を硬化させ強度を上げる方法として、一般的に多い工法で、「表層改良」といいます。

「表層改良」ではまかなえない深さおおむね6m程度の場合は、建物の基礎下にセメント系の特殊な材料ともとの土とを撹拌しながら杭状(直径60cm程度)に固め、建物に合わせ間隔や本数を計算により決定する工法を「柱状改良」といいます。

地盤が弱い可能性のある土地では、こうした地盤対策費を予算にあらかじめ見込んでおくことが必要です